バトルドームと哲学

バトルドームを素材にしたMAD動画には、時として「哲学」のタグがつけられることがあります。
そこで、今回はバトルドームと哲学の関連性について検討していきたいと思います。

ニコニコ動画」における哲学

ニコニコ動画において用いられる「哲学」のタグは、ニコニコ大百科によればおもに

  1. ガチムチパンツレスリング関連動画
  2. 音楽ゲームにおいて、常人はおろかその道を極めた人も手を出すことが難しい曲・譜面(=わけのわからないもの、どうしようもないもの)

に付けられるとされている。
しかしながら前衛アート的なMAD動画など(いわゆる人類には早すぎる動画)にもこのタグがつけられていることから、2の意味から派生して「常人はおろか、いろいろな動画を見ている人ですら理解ができない動画」といった意味も含まれていると考えてよいだろう。

「哲学」タグのついた代表的なバトルドーム動画


バトルドームMADリクエスト生放送ではよく「初心者向け」としてリクエストされる動画。
しかしこの動画の「初心者向け」は「初心者に向けた易しいもの」と言う意味ではないことが、動画を見ればわかることだろう。
この動画は「初心に帰ってバトルドームを探求する者に向けた」動画である。本当の初心者の方は、気を付けていただきたい。
この動画からオセロ部の人(囲碁部の人)は、「バトルドームとは、宇宙である。」という名言を残している。
後にこれは、ドラえもんバトルドームにおいて証明されることとなった

【超!初心者向け】バトルドームMADおススメ紹介において、堂々のおススメ率0%を獲得したMAD。
目を閉じて情景が思い浮かぶ人は間違いなくこちら側の人間です。
ただ、「建築現場」という定義がなされているので、哲学動画としては簡単な部類かと思います。
この動画において、ドラえもんバトルドームが「口だけは達者なトーシロ」であることが証明されました。

バトルドームの定義

哲学は「ものごとを客観的な目で定義していくこと」ですので、バトルドームについて定義してみましょう。
バトルドームの特徴としてあげられるのは、以下になります。

  1. 対人戦
  2. 落ちてきたボールを弾き返す
  3. ボールを入れられた個数が少ない人が勝ち

この定義なら、似たようなゲームである「REFLEC BEAT」やサッカーは3の条件に当てはまりませんし、ピンボールゲームは1の条件に当てはまらないので都合がよさそうです。
ですので、この記事では暫定的に上の条件を満たしたものをバトルドームとします。

バトルドームと哲学

バトルドームには必ず対戦相手が存在します。
つまり、自分のシュゥゥゥーッ!!したボールは相手に打ち返される可能性が常にあります。
相手に打ち返せさせないボールをシュゥゥゥーッ!!できるということは、こちらが打ち返せないボールを相手がシュゥゥゥーッ!!してくるということです。
つまり、バトルドームをプレイする者は、「ボールをシュゥゥゥーッ!!することは、自分のゴールにシュゥゥゥーッ!!されていること」を常にわきまえなければならないのである。
こうした考えは武道一般にもあり、「相手を尊重すること」がスポーツとしての理念でもあります。
特にバトルドームは競技人口が少ない上に、大会等も個人の企画において行われるため、試合ができること自体がなかなかありません。
そうした意味でも、対戦相手、そしてバトルドームができるに至った巡り合わせに感謝するべきなのです。
対戦相手を重んじない、あるいは対戦相手のいないバトルドームは、壁とキャッチボールをしているのと等しいです。
あなたは壁とキャッチボールをして楽しいでしょうか?
相手を重んじないバトルドームがどうなるか示すものとして、先日こんなツイートを見かけました。


これはただ単に嫌なことを投げだしているだけで、何もエキサイティンするものではありません。
「○○を△△にシュゥゥゥーッ!!超!エキサイティン!!」のテンプレートに当てはめることは簡単ですが、常に△△から打ち返されることも考慮しなくてはなりません。
上の例でいえば、ゴミ箱に宿題を打ち返されることを考えなければいけません。具体的には、先生に催促されてゴミ箱から宿題を回収する羽目になることが挙げられます。
ちなみにこの発信者はこの手のツイートを8月末に繰り返し行っていました。
バトルドームの本質も理解せず醜態をさらして、恥ずかしくはないのでしょうか。

まとめ

  • バトルドームMADに付く「哲学」タグは、「わけのわからないもの」と同じような意味。
  • バトルドームは「対戦相手」が必要不可欠である。
    • そのため、相手を重んじる精神が必要である。

課題

バトルドームのように、「対戦相手が必要不可欠であり、その相手を重んじることを理念にした競技」をひとつ挙げ、その競技を自分なりに「定義」しなさい。
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