四八(仮)プレイ日記 その1

プレイ日記と言っても、すでにエンディングを見た後なのでまとめっぽい感じ。
今は二周目には行かずに、未開封のシナリオを消化している最中です。(現プレイ時間12時間)
まだ完全にクリアしたわけではないですが、ここまでで思ったことやこれからプレイする人へのアドバイスでも書いていきます。
あまり深くは書かないようにしますが、一応ネタバレになりそうなところは白文字で隠しています。

プレイしてみた感想

シナリオ

観光案内のみで終結していて、怖い話にすらなっていない県があまりにも多い。
しかしながら、後半になってくるとむしろ観光案内だけのシナリオ(=一本道のシナリオ)が「癒し」とも思えてくる。理由は後述。
そして、それとは対照的に「無駄にシナリオ分岐の多い県」も存在する。
しかもすべてプレイヤーの行動によって決まる、というわけではなく、ランダムで分岐するシナリオが多く存在する。
さらにランダム分岐なのに結末がだいたい同じ(死ぬ場面が少し変わるだけ)だったり、序盤にランダム分岐させて、その後は選択肢で変わるパターンもあったりと、とにかくランダム要素がプレイヤーのやる気を削がせる。それを考えれば、「観光案内」のシナリオは一本道しかない点で癒し要素であろう。
そして、明らかな文章のミスも見られる。「〜してみる」が軒並み「〜して見る」とされていたり、重複表現や間違った敬語の使い方など多岐にわたる。
それも特にストーリー進行上必ず見る「あなたシナリオ」の文章がひどいものだった。
肝心の内容だが、「地元で有名な心霊スポットで〜してたら幽霊が出てきました、おわり」みたいなものがいくつかみられる。さらに突然突拍子もない展開になることもあり(いきなり主人公が来客者をブスリ!あんた私の彼と浮気してたでしょとか)、別の結末を見てからようやく「ああ、そういうことね」とおぼろげに理解できることもある。(別の結末にしか出てこない人物の名が出てくるなど)
一応それなりに面白いと思わせるシナリオもあるが、そういったものに限って「別にこの県じゃなくてもいいよね」というシナリオである。香川県は個人的に怪奇物として面白かったと思う。
こうした「とことんプレイヤーのやる気を削ぐ」シナリオであるにもかかわらず、「あなたシナリオ」内でのプレイヤーはどんどん四八(仮)に没頭していく。というよりやめるような選択肢を選ぶと本当にゲームが終わってしまうので、没頭するような選択肢を選ばざるを得ない。
それが実際にプレイしているプレイヤーの「やめたくてたまらない」どんどんかけ離れていく様はある意味滑稽とも思える。本当にこのゲームが面白いものであれば、効果的な表現であったのに。

システム

このゲームに住民移動システムと状態回復システムがあるが、どちらも不便なものである。
これらはシナリオを読むための条件を満たすために必要なのだが、いちいちシナリオを読もうとするために条件を逐一設定し直さなければならないのである。
例をあげよう。ある県に「Aがその県で生存していること」が条件のシナリオがある。
しかし、このシナリオはいくつかに分岐していて、大抵の結末はAが死んでしまう。
このシナリオの結末を全部読みたければ、その都度シナリオを選ぶ前に、メニューを開いてAを復活させなければならない。
このようなシナリオが数多く存在するのである。
住民移動も同じだ。むしろ状態回復と違い、「どの県に移動するか」まで選ばなければならないので、面倒なことこの上ない。
一部シナリオではその県にいた人によって結末が変わるものや、特定の人物が死亡していることを条件にするシナリオなど、システムを活用したものもある。しかし、上のような「シナリオで死んだから生き返してもう一回読む」みたいなシナリオは、選択したら自動で条件を満たすよう配置してくれる仕様でもよかったのではなかろうか。
それから、既読スキップがいっさいないのもつらい。一見すると同じ筋道のように見えて、実はランダム分岐というシナリオもあるため、普通のスキップを使うと読み飛ばしてしまうことが多々ある。
またすでに選んだ選択肢も色分けなどされていないため、前項の「最初はランダム分岐で、それから選択肢で分岐する」タイプのシナリオですでに見た選択肢を選ぶと、相当な時間のロスになる。
そのスキップも、効果音が入るシーンでなぜか止まるのであまり快適さはみられない。しかもその効果音のためにシークが入るのであまりスキップの意味がない。
ついでに「あなたシナリオ」内に登場するムービーの語りも飛ばせない。(ちなみに字幕もないので、音聞こえないと完全に無駄な時間)

これからプレイする人へのアドバイス

  • エンディングを見るまでなら簡単。むしろ見てからが本番
    • 県のシナリオを一定回数見れば(すでに読み終わったものでもカウント)、エンディングには行けます
  • 名前が設定できるが、自分の名前を使うのはおススメしない。理由は下記に白字で。
    • 作中で「このゲームを作ったのはお前だ」ということにされる。さらにオチがゲシュタルト崩壊ENDのため、自分の名前を使うと悪影響が起きるかもしれない。
  • 同様に、ナビゲーターを設定した名前と同じ名字の人にするのはおススメしない。
    とくにデフォルトの名前が「佐藤」で、執事風のナビゲーターも「佐藤」という名字のため注意
  • 特にこだわりがないなら、出身地を東京都にするのは避ける。
    • ゲームの展開としてまず出身地のシナリオを読むことになるが、東京は分岐がべらぼうに多く、やる気がそがれるため。他の県でも分岐が多い所はあるが、東京ほどではない。
  • 住人1、シナリオ1、開放に必要な契力が少ない県は、エンディング見るまでだけなら率先して開ける。全クリアを目指すなら後回しにする。
    • これらはいわゆる「観光案内」シナリオ。他のいくつにも分岐するシナリオを後にすると精神面でつらくなるため。
  • 乱数に惑わされても泣かない。

さあ貴様らも買うがよい

四八(しじゅうはち)(仮)

四八(しじゅうはち)(仮)


ちなみに(仮)が付いている理由はゲーム内でわかります
四八(仮) 完全ガイド (BOOKS for PlayStation2)

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男ならこんなものに頼らず、自分で分岐条件をみつけたらどうだい?